四電エンジニアリングなど、9社共同で北海道に10MW/30MWh系統用蓄電所を開発へ
- shkatounfbcpf
- 7月15日
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四国ビジョン検討17 四電エンジニアリングは3月27日、複数の出資企業と共同で北海道札幌市に系統用蓄電所「北海道札幌蓄電所」(10MW/30MWh)を建設すると発表した。
同事業は、9社が出資する北海道札幌蓄電合同会社が、経済産業省の2024年度「再生可能エネルギー導入拡大・系統用蓄電池等電力貯蔵システム導入支援事業費補助金」による約10億円の交付を受けて開発する。運転開始は2027年4月を予定している。
出資企業には、四電エンジニアリングをはじめ、青木あすなろ建設、東日本旅客鉄道(以下、JR東日本)、脱炭素化支援機構、JR東日本エネルギー開発、WWB、中部プラントサービス、三菱総合研究所、GSユアサの9社が名を連ねている。なお、各社の出資比率については現時点では公表されていない。
北海道札幌蓄電所は、四電エンジニアリングがEPC(設計・調達・建設)を、そのうち土木工事を青木あすなろ建設が担当する。中部プラントサービスは、四電エンジニアリングとともにO&M(運用・保守)を担い、GSユアサは蓄電池の供給とメンテナンスを行う。WWBは用地取得や系統接続関連の開発業務を担当し、脱炭素化支援機構は資金調達を支援する。
運転開始後、JR東日本とその子会社であるJR東日本エネルギー開発が電力取引を行う。また、蓄電池の充放電計画は三菱総合研究所が自社サービス「MERSOL」を用いて策定する。
同事業は四電エンジニアリングにとって初めての系統用蓄電所であり、四国電力グループにとっても再エネ資源が豊富な北海道での開発は初めての取り組みとなる。一方、親会社である四国電力はCHC Japanと共同で、愛媛県に系統用蓄電所(12MW/36MWh)の開発を進めている。

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