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ビル・ゲイツ「AIで10年以内に医師や教師が無料になる」GIGAZINE 2025.3.27

Microsoft創業者のビル・ゲイツ氏が、AIについて問われたインタビューで「10年以内に人間の医師や教師の多くがAIに取って代わられるだろう」との趣旨のコメントをしました。

2025年2月、NBCのトーク番組「The Tonight Show」に出演したゲイツ氏は、「偉大な医者や偉大な教師など、私たちがいまだに頼りにしている人間のスペシャリストがいることは確かで、現時点で専門知識はまだ希少です。ですが、AIを使えば、今後10年で医療アドバイザーや家庭教師などが無料で当たり前のものになります」と語り、これまで正式な教育を受けた人からしか提供されなかった「知識」が無料で手に入る時代が来ると予想しました。


ゲイツ氏は「ただし、職種によってはAIに取って代わられることはないでしょう。例えば機械が野球をするのを見たくはないように」と指摘し、「モノを作ったり、モノを動かしたり、食料を育てたりすることに関しては、時がたてばAIによって解決されるでしょう」と付け加えました。


ゲイツ氏は過去のインタビューでも「医薬品の選定、診断、家庭教師など、AIが私たちのほとんどの生活に影響し始め、そのための技術が急速に進歩するでしょう」「致命的な病気に対する画期的な治療法、気候変動に対する革新的な解決策、すべての人に対する質の高い教育など、AIが人類にもたらす利益が多数あります」などと語っています。


NBC傘下のニュースサイト・CNBCは「AIがもたらす未来についてはさまざまな議論があります。専門家の中には、AIが完全に取って代わるのではなく、人間が効率的に働く手助けをし、経済成長を促し、より多くの雇用を生み出すだろうと言う人もいます。MicrosoftのAI責任者、ムスタファ・スレイマン氏のように、今後数年にわたって技術の進歩が続けば、ほぼすべての産業においてほとんどの仕事の姿が変わり、労働力に大きな不安定さを及ぼすだろうと懸念を示す人もいます」と述べ、AIには良い面と悪い面の両方があると指摘しました。


AIに対する懸念についてゲイツ氏は「AIプログラムはエラーが多く、ネット上でデマが広まる可能性があります」と話しています。


ゲイツ氏はさらに、AIの将来性について「今、もしゼロから新しいビジネスを始めなければならないとしたら、AI中心のスタートアップを立ち上げるでしょう。資金さえあれば、ちょっとしたアイデアからなる新しいAI企業を誰でも立ち上げることができます。私はMicrosoftでもOpenAIでも、どこででも若い人たちを励ましているんです。『君たちは私よりも新鮮な視点でこの問題に取り組んでいるから』とね」と語り、今後さらなる発展があると楽観的な予想を行いました。


以上

 
 
 

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